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2021.08.20FOCUS

【実態調査】テレワークのリアル。出社とのベストなバランスは?テレワークを実践する人の“本音”を聞いてみました

20代の働き方研究所 研究員 E.S.

コロナ禍でテレワークを導入・継続する企業が増えています。テレワークで仕事をする際は、仕事の進め方やコミュニケーションの取り方など、オフィスで仕事をする際とは異なる対応や工夫も求められます。実際にテレワークで仕事をする人は、どのようなことを感じているのか、「フルリモート」で働くAさんと、「出社とテレワークのハイブリッド型」で働くBさんのリアルな声を聞いてみました。

■「フルリモート」勤務 Aさん
IT企業勤務。一度転職を経験。2020年3月より「フルリモート」で勤務中。

■「出社とテレワークのハイブリッド型」勤務 Bさん
IT企業でシステムエンジニアとして勤務。チームリーダーとしてチーム員の指導・進捗管理も担う。現在は、出社とテレワークを組み合わせて仕事をしている。

テレワークのリアル①:自宅の仕事環境をどう整える?

仕事をするスペースの確保やインターネット環境の整備など、自宅で仕事ができる環境を整える必要があります。自宅で仕事をする際、環境面でどのようなことを感じているのでしょうか?

■「フルリモート」勤務 Aさん
テレワークを始めた当初はWi-Fiや仕事をしやすい環境がなく、会社のリモート補助金を活用して、モニターや椅子など、仕事をしやすい環境を整えていったそうです。オフィス面積を縮小したり、通勤交通費(定期代)の支給をやめたことで削減できた固定費を、テレワークの環境整備費や通信費の補助にまわす企業も増えています。

「20万円ほどかけて、モニターや椅子、ルーターをそろえた」
「リモート補助金が出るので、上限金額内で、各自必要なものを購入できる」


■「出社とテレワークのハイブリッド型」勤務 Bさん
夫婦で2人暮らしをしているBさん。もともとテレワークを前提に借りた住宅ではないので、夫婦そろってテレワークをする際は不便に感じることもあるようです。

「机や椅子を置くスペースがない。こたつで仕事をしているので肩や首が痛くなる…」
「どちらかがWeb会議の時は、別々の部屋に移動するようにしている」
「会社支給のPCとポケットWi-Fiを使用。
社員全員が同じ回線を使用しているので、通信速度が遅くなることも」

 

テレワークのリアル②:社内のコミュニケーションは?

オフィスに出社し顔を合わせて仕事をする際は、雑談やふとした際の日常会話でコミュニケーションを図ることができますが、テレワークでは自分から質問や相談の働きかけをしていかないと、仕事を進めていくことが難しいと言われています。実際に仕事をするうえで、テレワーク時のコミュニケーションはどのように感じているのでしょうか?

■「フルリモート」勤務 Aさん
オンラインでもコミュニケーションはとれているものの、人と話したいと思うことは多くあるようです。またAさんの勤める企業は中途入社の人が大半なので、仕事の進め方や業務に必要なスキルを手取り足取り教えたり、教わったりする必要がなく、フルリモートでも成り立っているのではないかという指摘もありました。

「コミュニケーションの機会を確保するために、自分から参加していくことが必要。
Slackにコメントするなど、自分から反応することが大事だと思う」
「コミュニケーションが減っていることは気になっている。
バーチャルオフィス導入の話も出ている」
「研修やOJTが必要な人が多い職場では、フルリモートは難しい」


■「出社とテレワークのハイブリッド型」勤務 Bさん
上司とのコミュニケーションに不安はないものの、チームリーダーの立場では、メンバーの反応が見えにくく、コンディションも掴みにくいことに難しさを感じているようです。

「1日中Web会議をつないでいる。(カメラオフ・音声のみオン)
誰かがボソッとつぶやいたときに会話が生まれたり、気軽に質問できるようにしている」
「Web会議は回線の関係でカメラをオフに。反応が分からないので、伝わっているか不安」
「チームのメンバーと出社するタイミングを合わせて、相談に乗ったり指示をだしたりと、
直接コミュニケーションを取る機会を確保できるように工夫している」

テレワークのリアル③:希望するテレワーク頻度は?

「フルリモート」か「出社とテレワークのハイブリッド」、もしくは「フル出社」。20代にとって働きやすい勤務形式は、どのようなバランスなのでしょうか?

■「フルリモート」勤務 Aさん
基本的に、テレワークは続けたいというAさん。フルリモートが続くのであれば、地方への移住も視野に入れているそうです。

「テレワークは続けたい。希望者は週に1回出社できるなど選択できるとより働きやすいと思う」
「ずっとテレワークなら、地方に住むことも検討したい」


■「出社とテレワークのハイブリッド型」勤務 Bさん
出社もテレワークもできる働き方が心身ともに健康的に働けそうだと指摘します。テレワークは通勤時間がなく、時間を確保しやすいメリットがあり、出社はコミュニケーションを取ったり、環境を変えて気分転換ができるメリットがあると感じているそうです。

「週に1回は出社して、直接話す機会も持ちたい」
「チーム員が出社しているときは、自分も出社したほうが相談も受けやすいし、
指示も出しやすいと感じている」

 

テレワークで求められていることとは? 

テレワークで「成果」を上げるためには、オフィスに出社をしているとき以上に、「自分から働きかける」ことがポイントになっていることが分かります。また、20代後半になると、チームリーダーとして部下をマネジメントしたり、後輩を指導する立場になる人もいるかもしれません。部下や後輩がテレワークをする際に、どのような不安を感じているのかを改めて理解し、コミュニケーションの充実や、仕事をしやすい環境作りを支援していくことが求められていると言えます。

この記事を書いた人

20代の働き方研究所 研究員 E.S.

1992年9月生まれ。

新卒で入社した企業で法人営業職を2年経験後、内勤セクションに異動し、インサイドセールスの仕組み作りを実施。インサイドセールスから仕事の幅を広げ、現在はマーケティング・商品企画・販売促進・広報を担う。学生時代は教育系NPOでキャリア教育に携わっており、キャリア形成への興味から、20代の働き方研究所に、副業でジョイン。広報・マーケティングのほか、取材や各種調査を担当。
#ビジネスプロデュース #1→10 ♯社内副業 ♯スヌーピー好き

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