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2021.11.12RESEARCH

副業を受け入れる企業が、20代の副業人材に期待すること2位は「デジタル領域の知見」。1位は?

 20代の働き方研究所

コロナ禍で「副業」に関心を持つ人が増加し、その傾向は20代でも顕著です。「20代の働き方研究所」が実施した調査で、20代会社員の56.4%は、「勤務先の企業で認められていたら、副業をしたい」と回答しています。副業への関心は高まるものの、副業の受け入れ先となる募集は、専門スキルを求める求人も多く、20代では応募しにくいという課題もあります。そこで、副業を受け入れている企業を対象に、副業募集で20代を受け入れる際に、受け入れたい人材や、20代に期待することを調査しました。

■副業で受け入れたい20代は、「出社して勤務が可能な人材」が最多。
 「リモートで対応可能な人材」の約3倍に



副業で受け入れたい人材は、「出社して勤務が可能な人材」が65.7%で最多。次いで、「リモートで対応可能な人材」22.9%、「ベンチャー企業で働く人材」17.1%と続きます。「出社して勤務が可能な人材」が、「リモートで対応可能な人材」の2.8倍の回答を集めました。20代を副業で受け入れる際は、副業で働く人材にも出社をして業務をして欲しいと考える企業が多いことが分かります。

■副業で20代を受け入れる際に求めるスキルは?

副業で20代を受け入れる際に求めるスキルは、「IT・DXなどのデジタル関連のスキル」が51.4%で最多となりました。20代はデジタルネイティブと呼ばれる世代です。デジタル領域は企業の成長ドライバーとなる領域のため、事業成長のために、20代副業人材のIT・DXなどのデジタル関連スキルを活かしたいと考える企業が多いと考えられます。

■副業で20代を受け入れる際に期待すること2位は「デジタル領域の知見」。1位は?

副業で20代を受け入れる際に期待すること1位は、「20代ならではの発想や感性を活かして欲しい」となっており、57.1%の企業が回答しています。続いて、2位「デジタル領域の知見を活かして欲しい」54.3%、3位「採用では出会いにくい、優秀な人材と出会いたい」42.9%となりました。20代の副業人材には、20代ならではの感性や、20代が強みとするデジタル領域を活かして仕事をすることを期待している企業が多いことが明らかになりました。

<調査概要>
・調査対象:全国の企業採用担当者(副業の受け入れを実施している企業対象)
・調査方法:Web上でのアンケート
・調査期間:2021年10月20日~2021年10月25日
・有効回答数:35名

■研究員の視点
副業人材を受け入れる企業は、「社外の知見や柔軟な発想力を活かす」「専門スキルを持つ人材を確保する」「採用では出会いにくい優秀な人材に事業をサポートしてもらう」といったことを、副業人材に期待しています。その期待は、受け入れる人材が20代であっても大きく変わることはありません。副業人材に求められることは、一言で言うと「自社にないスキルや発想」と言えます。副業に挑戦しようと思ったら、まずは「自分が提供できるスキルは何か」を棚卸ししてみることが必要です。自身のスキルや提供できる価値を棚卸しすると同時に、企業が求める「デジタル領域の知見やスキル」「20代ならではの発想」を磨いていくことが「副業人材」として活躍する一歩になるかも知れません。


 

この記事を書いた人

 20代の働き方研究所

20代中心の研究員で構成された研究機関。20代が主体的に「キャリア」や「働き方」を選択できるように、キャリアや仕事観の形成に関する調査・研究・情報発信を行っています。

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