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2022.05.11FOCUS

社会人インターンとは?未経験でも参加可能?給与、休日についても詳細解説

20代の働き方研究所 研究員 R.W.
いま、学生だけではなく、社会人向けのインターンシップ(以下、社会人インターン)が多くの企業で実施されています。社会人インターンとは何なのか、未経験でも参加できるのか、参加することでどのようなメリットが得られるのかなどについて解説します。
さらに、社会人インターンの種類や、参加した際の給与や休日についてもあわせてご紹介します。社会人インターン募集の探し方についても掲載しているので、参加を検討する際にはぜひ参考にしてみてください。

社会人インターンとは?

社会人インターンとは、社会人が現職を続けながら、他の企業で就業体験をすることです。志望企業とのマッチ度を探るよい機会となるため転職希望者はもちろん、他社での経験を通してスキルアップを図る目的で参加する人もいます。最近では、副業や社会貢献を目的としている人も多く、人脈を広げることも可能です。普段と違う環境や業務内容を経験することで、新たな発見があったり、新たな見方や考え方が生まれたりするのも魅力といえます。

学生向けインターンとの違いは、長期のものになると報酬が発生する場合が多い点です。また、現在の勤務先で働きながら体験できるように1日から体験できるワークショップもあります。
 

社会人インターンに参加するメリット5つ

・業務の適性を判断できる
・職場の雰囲気がつかめる
・転職の軸が定まりやすくなる
・アピールポイントが増える
・自身の市場価値がわかる

社会人インターンに参加することによって得られるメリットはたくさんあります。ここでは、5つのメリットについて、具体的に解説します。
     
業務の適性を判断できる
将来的に未経験業種や職種で働きたいと考えている場合、就業体験を通じて事前に適性を知ることができます。まずお試しで仕事を経験することで、今後のキャリア形成の精度を上げることができるのは、ひとつの大きなメリットといえるでしょう。

職場の雰囲気がつかめる
転職活動を目的としてインターンに参加する場合、自分の気になる業界や企業で就業体験し、職場の雰囲気をつかむことは、転職先を選定する上での大きな検討材料にもなります。

転職の軸が広がる
自分の経験やスキルを活かせるインターンに参加する場合、自分のレベルを知り、スキルアップの必要性や方向性を知ることができます。また、就業体験を重ねることで、新たなキャリアプランを描いていくことにもつながります。

アピールポイントが増える
インターンを通じて得たスキルや経験は、転職活動の際など自身の経験をアピールしたい時にも有利に働きます。特に本業とは異なる職種や業種に転職したい場合は、インターンでの実務経験をアピールすることもできます。

自身の市場価値がわかる
他社のインターンに参加することによって、「他の企業では自分がどのように貢献できるのか」「どう評価されるのか」を本業で得られる評価とは異なる尺度で体感できます。また、本業では使っていなかったスキルや特性を評価してもらえる場合もあります。
 

期間別・社会人インターンの種類

・単日開催のワークショップ
・短期インターン
・長期インターン


社会人インターンには、希望者の都合に合わせて参加可能なさまざまな期間や日程のプログラムが存在します。以下では、社会人インターンの主な実施形態をご紹介します。

単日開催のワークショップ
単日開催のワークショップは、1日完結のプログラムです。簡単なワークショップや参加者同士のディスカッション、会社説明などが主となっています。まずは気軽に参加してみたい人におすすめです。
▼メリット
・土日などの休日に気軽に参加できる
・新たな人脈を作る交流の場としての側面もある
▼デメリット
・参加企業の社風や実際の業務までは体験できない場合が多い
・企業の社風をつかみきれないことがある 

短期インターン
土日など、普段の休日を利用し参加できるプログラムもあります。毎週土曜や隔週日曜など参加日程が決められ、期間は数日~1ヵ月程度が一般的です。現職のスケジュールが比較的自由に組める人や、興味のある業界についてより知識を深めたい人にぴったりでしょう。
▼メリット
部署を横断して複数の業務が経験できたり、特定の業務を集中的に経験できたりとさまざまな内容がある
▼デメリット
・短期間のため、成果やメリットを得られない場合もある
・インターンに定期的に繰り返し参加する場合、本業に支障をきたす可能性がある

長期インターン
3ヶ月以上にわたるものは長期インターンに分類されます。実施される時間帯も土日、あるいは平日の本業の終業後など多種多様です。現職と同様の熱意で働きたい人や具体的に転職を考えている人に向いています。
▼メリット
・参加企業の組織文化や社風を深く知ることができる
・責任ある業務を任される場合もあり、やりがいを感じられる
▼デメリット
・長期にわたるため、本業との両立が負担に感じる場合がある
・社員と同様、成果にコミットすることが求められる場合がある
 

社会人インターン参加中の給与と休日

社会人インターンに参加している間の給与と休日は、どのようになるのでしょうか。ここでは、社会人インターンを考えている人の多くが気になっている、給与と休日について見ていきます。 

社会人インターンの給与
単日開催のプログラムでは、ワークショップや企業説明会がメインであることが多く、給与が発生しないことがほとんどです。一方、長期インターンなどの自身のスキルを使って企業に貢献するような場合には、給与が発生することが多いです。

ただし、給与などの報酬が発生する場合には、副業とみなされることが多くなります。企業によっては副業を禁止しているところもあるため、事前に現職の社内規定等を確認しておく必要があります。

社会人インターンの就業日と休日
社会人インターンの多くは、平日の本業が終わった後や土日、長期休暇中に行われます。学生向けインターンとは異なり、社会人インターンの参加者には本業のある人が想定されています。
そのため、本業が終わった後の勤務や週2日勤務、リモートワーク(在宅勤務)など、就業日や勤務方法について個別に相談して決められるケースがほとんどです。現職の休日なども考慮しながら、無理のないスケジュールを組むことが大切です。

社会人インターンは必ず転職できる?

社会人インターンに参加したからといって、その企業に必ず転職できるわけではありません。しかし、書類選考や採用面接などでインターンに参加したことを交えて、転職への熱意やインターンで学んだことを伝えることは可能です。
ただし、長期インターンについては、なるべく早く転職したいと考えている場合、必ず転職できるものではないため効率的ではありません。自身にとっての優先事項を考慮した上で、どのような社会人インターンへの参加が適しているのかを検討しましょう。

また、社会人インターンと混同されやすい用語に、紹介予定派遣とトライアル雇用があります。以下に、社会人インターンと紹介派遣予定やトライアル雇用との違いを表にまとめました。


未経験の業界に転職したい場合は特に有益
転職活動において、未経験の業界への転職は、通常よりもハードルが高くなります。未経験の業界への転職を目指す場合には、希望する業界の「未経験可」や「未経験歓迎」の社会人インターンに参加してみるとよいでしょう。社外人材ならではのアイデアや発想力などを求めて、未経験者を募集している企業も多いです。業務の内容や業界の雰囲気を肌で感じられる上、転職時にも経験や知識がまったくないよりは印象がよくなります
 
 

社会人インターンは幅広い経験を積める場所

普段と違う環境で、本業とはまた違った経験を積める社会人インターン。転職を見据えて参加する方や、スキルを磨くために参加する方にもおすすめです。それぞれの企業での働き方や身につくスキル、得られる経験を比較することで、自分の中の「理想の働き方」を考えるきっかけになるはずです。
また、自身のスキルを磨けることや、市場価値を測れることも非常に価値があります。どのような働き方が自分に合うのか迷っている方は社会人インターンに参加してみるとよいかもしれません。

すでに転職を考えている人も、社会人インターンに参加しておくことで、採用面接時に熱意をアピールできたり、未経験の業界にも挑戦しやすくなります。
なるべく早く転職したい場合や、転職したい企業がある程度絞れている場合には、単日のワークショップや短期インターンに参加し、期間を区切って参加先企業のことを知ると効率的です。
一方、仕事理解や適性の見極めをじっくりと行いたい場合には、多少時間をかけて長期インターンを選択したほうが、自信をもってキャリアを選択することができるでしょう。
社会人インターンも転職も、自身の優先事項を考慮しながら進められるとよいですね。

この記事を書いた人

20代の働き方研究所 研究員 R.W.

1994年1月生まれ。
新卒でインターネット広告代理店に入社。企業向けのWeb集客コンサルティングに携わった後、事業会社でのマーケティングに興味を持ち、第二新卒枠で転職。現在はWebサイトの企画・運用・集客・分析を担う。自身の早期離職の経験から、20代で形成されるキャリアや仕事観に興味を持ち、20代の働き方研究所にジョイン。好きなものは、気持ちのいい伏線回収が待っているドラマ・映画。 
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