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2022.05.25RESEARCH

「パーパス」を制定する企業への印象は?「自分の目指したい姿と、方向性が合致する企業で働きたい」の声

 20代の働き方研究所

なぜ、会社が存在するのかを簡潔な文言で表現する「パーパス」。日本語では、「存在意義」と訳されることが一般的です。「企業が何のために存在するのか」「社会においてどのような責任を果たすのか」を言語化し、「パーパス」を制定する企業が増えています。他にも会社の方向性を示すものとして、ビジョンやミッションなどがありますが、パーパスは「Why」、ビジョンは「Where(目指す方向)」、ミッションは「What(取り組むこと)」、バリューは「How(どのように実現するか)」と定義できると言えます。

「環境や社会に配慮する」「多様性を重視し、他者を尊重する」「社会に貢献したいと考える」など、社会的な価値を意識する人が多いと言われているミレニアル世代やZ世代は、仕事選びにおいて「パーパス」をどの程度意識しているのでしょうか。

株式会社学情が、20代のビジネスパーソンを対象に、2022年4月に実施した調査では、6割以上の20代が「パーパス」を制定する企業は「好感が持てる」と回答しました。また、転職活動において「パーパス」や「企業の社会貢献性」を意識すると回答した20代が、約半数を占めています。

「自分がありたい姿、目指したい姿と方向性が合致している企業で働きたい」「企業がどのように社会に貢献していこうとしているかを知れれば、仕事を通してどのように社会に貢献できるかイメージが持てる」などの声が寄せられており、企業と自身の目指している方向性が合致しているかを意識していることが分かります。

「『パーパス』を制定する企業は好感が持てる」と回答した20代が6割を超える


「好感が持てる」「どちらかと言えば好感が持てる」と回答した20代が6割を超えました。「パーパス」を制定する企業に好感を持つ20代が多いことが分かります。

転職活動において、企業の「パーパス」は意識されている?


転職活動において、企業の「パーパス」を知ると「志望度が上がる」「どちらかと言えば志望度が上がる」と回答した20代が64.0%に上りました。

「仕事を通して、どのように社会に貢献できるかイメージを持てる」「仕事の社会的な意義を感じることができる」「自分のやりたいこと、貢献したいことと合致しているか擦り合わせることが出来る」など、「パーパス」を通して会社の軸や方向性を知りたいといった声が寄せられました。

約半数が、転職活動において「パーパス」を意識


転職活動において、「パーパス」や「企業がどのように社会に貢献しようとしているか」を「意識する」「どちらかと言えば意識する」と回答した20代が48.5%を占めました。転職活動において、約半数の20代が、「パーパス」や「企業の社会貢献」を意識していることが分かります。

「社会的な責任を果たしている企業で働きたい」「自分がありたい姿、目指したい姿と方向性が合致している企業で働きたい」「企業がどのように社会に貢献していこうとしているかを知れれば、仕事を通してどのように社会に貢献できるかイメージが持てる」などの声が寄せられました。

<調査概要>
・調査対象:[20代専門]転職サイト「Re就活」へのサイト来訪者
・調査方法: Webアンケート
・調査期間:2022年4月8日~2022年4月15日
・有効回答数:136名

20代のビジネスパーソンは「パーパス」に高い関心を持っていることが明らかになりました。「企業のパーパス」と「自身のパーパス(志や大切にしたい価値観)」の重なる部分が大きいと、やりがいを感じやすいと言えます。転職・就職においてはパーパスが制定されている企業はもちろん、まだ制定していないとしても、その企業らしさや、その企業が社会にどんな価値を提供しているのかを見出し、どのような企業に魅力を感じるのか、なぜ魅力を感じるのかを掘り下げて考えていくことが、自身の志や価値観を言語化することに繋がるはずです。

自分が大事にしている志や価値観が何かを掘り下げていくことで、より活躍できる会社に出会えるかもしれません。また、今の仕事をもっと楽しみたいという方も、自身の目標や、大切にしたいこと、「ありたい姿」を改めて見つめ直してみることで、日々の仕事の意義や、仕事への向き合い方も変わってくるかも知れません。

この記事を書いた人

 20代の働き方研究所

20代中心の研究員で構成された研究機関。20代が主体的に「キャリア」や「働き方」を選択できるように、キャリアや仕事観の形成に関する調査・研究・情報発信を行っています。

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