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2022.10.24FOCUS

国家公務員に転職!働きながら国家公務員を目指すには?/国家公務員の仕事内容/採用試験の種類/やりがいや魅力を紹介!

「国家公務員」をご自身の職業の選択肢として考えたことはありますか?「試験があって難しそう」「新卒じゃないとなれなさそう」「そもそもどんな仕事をしているのかわからない」etc.…そんなイメージを持たれている方も少なくないかもしれません。そこで!今回は国家公務員の仕事の魅力や働きながら国家公務員を目指すための方法をご紹介します!

【TOPICS】
(1)国家公務員の仕事とは?
(2)働きながら国家公務員を目指すには?~国家公務員採用試験の種類~
(3)国家公務員として働く魅力とは?
(4)国家公務員についてもっと詳しく知りたい方へ

国家公務員の仕事とは?

国家公務員というと、どんな仕事のイメージがありますか?

日本には330万人を超える公務員がいますが、県庁・市役所の職員や公立学校の教員など、その8割以上は地方公務員です。

国家公務員にも、霞が関の中央省庁で働く職員のほか、法務局やハローワークといった各府省の地方機関で働く職員、海の安全を守る海上保安官、悪質な脱税者に対して捜査・差押を行う国税査察官、気象を解析・予想し警報等を発表する予報官など様々な仕事がありますが、それはどれも国全体に関わる業務を行うものです。人々の暮らしをより豊かにする政策の企画・立案、必要な政策実現のための調整、政策の実行・フィードバックなど、この国に存在するすべての人のための仕事です。

【国家公務員の仕事の例】
生活を守り豊かにするニーズの探索
・地域から世界、地球から宇宙、未来を見据えたシーズの発掘
・様々な声に耳を傾け、必要な政策を模索

公正・確実な政策の実施
・国民への行政サービスを提供するための予算、施設、人員の確保
・政策の実行、指導、監視、フィードバック

粘り強く着実な政策の形成・実現
・政策・法令の立案、政策実現のための調整
・国内にとどまらない世界規模の課題への挑戦

医療や教育、国の財政運営・産業振興、外交・防衛まで、ミッションはそれぞれの府省で違っても、共通するのはこの国の人々を想い、考え、実行することです。そこには、国家公務員でしか経験できない社会貢献があります。
 

働きながら国家公務員を目指すには?
――採用試験と選考の種類

国家公務員に転職するには、採用試験・選考を経る必要がありますが、その内容は採用されるポストによって異なります。

①係員級のポストに転職する場合
いわゆる第二新卒として国家公務員(係員)への転職を考える場合には、国家公務員採用試験を受験することとなります。霞が関の中央省庁や各府省の地方機関で行政官として採用されるための主な試験には、下記のものがあります。これらの試験については、受験資格を満たしていれば大学生であっても社会人であっても受験することが可能で、新卒であるかないかによって試験の合否に有利不利が生じることはありません。

【係員級の職員を採用するための試験の例】

注1:試験情報はすべて2023年度のものです。最新の情報は国家公務員試験採用情報NAVI(人事院ホームページ)をご確認ください。
注2:受験資格の年齢は、試験の最終合格発表が行われる年度の4月1日時点の年齢をいいます。受験資格を満たしていても国籍要件などにより受験ができない場合もありますので、受験が可能かどうかについての詳細は受験案内でご確認ください。
注3:上記の試験では、個別の志望府省における面接(官庁訪問)を経て採用となりますので、試験に最終合格したことをもって採用内定とはなりません。


②係長級以上のポストに転職する場合
これまでのキャリアやスキルを活かして係長以上での転職を目指す場合は、経験者採用試験を受験するか各府省で実施している選考採用に応募する方法があります。

経験者採用試験には、省庁合同で実施している試験が1種類、省庁ごとに実施している試験が8種類の計9種類があります。今回は、大学や大学院を卒業後、最も早く受験することができる省庁合同で実施している経験者採用試験(係長級(事務))について下記のとおり紹介します。経験者採用試験は、新卒の方も受験できる①の試験とは異なり、これまでの職務経験などを踏まえて解答をする「経験論文試験」が出題されるのが特徴です。

​​​​​​​【係長級の職員を採用するための試験の例】

注1:試験情報はすべて2023年度のものです。最新の情報は国家公務員試験採用情報NAVI(人事院ホームページ)をご確認ください。
注2:受験資格を満たしていても国籍要件などにより受験ができない場合もありますので、受験が可能かどうかについての詳細は受験案内でご確認ください。
注3:上記の試験では、個別の志望省庁における面接(官庁訪問)を経て採用となりますので、試験に最終合格したことをもって採用内定とはなりません。


また、一部の府省では、係長・課長補佐の職員などを独自で選考し採用しています。選考採用では、ほとんどの場合、一般知識や一般知能などを問うマークシートの基礎能力試験は課されません。選考の内容や募集の時期は府省によって異なるので、どのようなポストで選考採用を実施しているかも含め、詳細は転職を目指す府省のホームページや以下ホームページでご確認ください。
国家公務員Career Guide(内閣人事局Webページ)
国家公務員試験採用情報NAVI(人事院Webページ)

国家公務員として働く魅力とは?

国家公務員は、国全体・国民全体のために働きます。それは、特定の個人や組織のための仕事ではない、これ以上ない広いフィールドです。高い気概、強い使命感、そして高度な知識を持ち、国全体としての最適解を探し続けていくこの仕事は、何にも代えがたい「やりがい」にあふれています。

日々の暮らしや一人ひとりの笑顔を守り、国・社会のかたちをつくり、産業・経済を伸ばすこと、そして何よりも「人の気持ち」を大切にできることが国家公務員の仕事の魅力です。

「より良い日本を実現したい」「輝ける未来をつくりたい」そうした想いに共感できる方こそ、ぜひ、国家公務員を志していただきたいです。
 

国家公務員についてもっと詳しく知りたい方へ

ここまで、国家公務員全体の仕事のやりがいや魅力を紹介してきましたが、具体的な業務はそれぞれの府省によって大きく異なります。このページでは詳しく紹介できませんでしたが、国家公務員採用試験には、財務専門官、国税専門官、労働基準監督官などといった専門的な行政分野の職員を採用するための試験もあります。また、多くの理系出身の方が、幅広い省庁で、それぞれの専門知識を活かして働いています。

内閣人事局と人事院のホームページでは、国家公務員の仕事や採用試験の内容などをより詳しく紹介しています。今回の記事を読んで国家公務員について興味を持った方は、ぜひ引き続きこちらのサイトもご覧ください!

・国家公務員の仕事内容や働き方について知りたい方はこちらへ
国家公務員Career Guide(内閣人事局Webページ)
国家公務員試験採用情報NAVI(人事院Webページ)

・国家公務員採用試験の情報が知りたい方はこちらへ
国家公務員試験採用情報NAVI(人事院Webページ)

■この記事を監修
人事院 事務総局 人材局参事官 高田 悠二さん

2002年に人事院へ入庁し、国家公務員採用試験問題の作成、妊娠・出産・育児・介護と仕事の両立支援制度の企画・立案(実際にも育児休業を2度取得)や国家公務員の定年の引上げに関する制度設計など、公務員の採用から退職までを通じた人事行政全般に関わるキャリアを歩む。係長、課長補佐時代には、内閣府の経済財政分析担当ポストや再就職等監視委員会事務局へ出向するなど幅広い経験も有する。現在は、国家公務員全体の採用企画業務の責任者を務めている。
 

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