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2023.03.29RESEARCH

コロナ禍で学生生活を過ごしてきた新社会人は、入社後「出社」「テレワーク」どちらの働き方を希望?

 20代の働き方研究所
2023年4月に入社を控える新社会人は、大学生活の大半(大学2~4年生の期間)をコロナ禍で過ごしてきました。インターンシップや就職活動も一部は「オンライン」での実施となりました。大学の授業も「オンライン」で実施されるものが多く、リモートでの対応に慣れている世代と言っても過言ではありません。リモートでの対応に慣れている新社会人は入社後にテレワークを実施することを希望しているのか。また、テレワークを実施する場合、どのくらいの頻度を希望しているのか。「入社後の働き方」をテーマにアンケートを実施しました。

株式会社学情は、2023年4月に入社を控える新社会人(以下、新社会人)を対象に、2022年11月に実施した調査では、入社後の働き方について、「出社」を希望すると回答した新社会人が55.6%に上り、「テレワーク」と回答した新社会人の約2倍となりました。一方、7割以上がテレワーク制度の活用も希望。「出社とテレワークを組み合わせて働くことができると、メリハリをつけて働くことができると思う」「集中力が必要な仕事など、テレワークのほうが進めやすい業務もあると思う」といった声が寄せられました。「テレワーク」を実施したい頻度は「週1~2回」が最多。出社を基本としながら、テレワークも有効活用したいと考える新社会人が多いことがうかがえます。

入社後の働き方は「出社」を希望する新社会人が半数超。「テレワーク」希望者の2倍以上に

入社後の働き方について、「出社」を希望すると回答した新社会人が55.6%に上りました。「テレワーク」と回答した新社会人(23.6%)の約2倍となりました。「出社して職場の雰囲気に慣れたい」「テレワークだと業務の進め方があっているか自信を持てない」「上司や先輩社員の顔と名前を覚えられていないと、質問や相談があっても、チャットを送ることを躊躇してしまいそう」「リモートでの長期インターンシップを経験したことがあるが、1人で作業を進めるのは不安があった」といった声が寄せられました。

入社する企業に「テレワーク」の制度があったら「利用したい」と回答した新社会人が7割を超える

入社する企業に「テレワーク」の制度があったら「利用したい」と回答した新社会人が43.3%に上りました。「どちらかと言えば利用したい」31.5%を合わせると、テレワークの利用を希望する新社会人は7割に上ります。「出社とテレワークを組み合わせられると、メリハリのある働き方ができると思う」「集中力が必要な仕事など、テレワークのほうが進めやすい業務もある」「入社後すぐのテレワークは不安があるものの、業務に慣れたらテレワークも実施したい」「通勤時間がない分、効率良く働けると思う」といった声が寄せられました。

入社先の企業で「テレワーク」を実施したい頻度は、「週に1~2回」が最多

入社先の企業でテレワークを実施したい頻度は「週に1~2回」が37.3%で最多。次いで回答を集めた項目は、「入社後仕事に慣れてから」18.2%でした。「毎日」の回答は9.7%に留まっており、入社後は出社の機会を求める新社会人が多いことが分かります。

<調査概要>
・調査期間:2022年11月17日~12月4日
・調査機関:株式会社学情
・調査対象:「あさがくナビ2023(ダイレクトリクルーティングサイト会員数No.1)」会員
・有効回答数:441件
・調査方法:Web上でのアンケート調査
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合あります。

入社後の働き方について、「出社」を希望する新社会人が、「テレワーク」を希望する新社会人の約2倍の結果となりました。入社後すぐのテレワークは、仕事の進め方に不安を感じる声が多い一方、7割以上の新社会人がテレワーク制度の活用も希望しています。テレワークを実施したい頻度は「週に1~2回」が最多で、出社とテレワークを組み合わせて、メリハリをつけて働きたい意向が読み取れます。新社会人は、コロナ禍で学生生活を過ごしてきた経験があるからこそ、リアル・オンラインそれぞれの良さを活かしたい、仕事に対するメリハリをつけたい、という意識が高いのかもしれません。リアル・オンラインそれぞれの働き方に対応できる力を身に付けることが、ビジネスの場で活躍するための近道かもしれません。

この記事を書いた人

 20代の働き方研究所

20代中心の研究員で構成された研究機関。20代が主体的に「キャリア」や「働き方」を選択できるように、キャリアや仕事観の形成に関する調査・研究・情報発信を行っています。

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