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2023.04.28FOCUS

カジュアル面談から始める、転職活動の"新しいカタチ"ー入社後ギャップを防いで納得のキャリアを築く方法

20代の働き方研究所 研究員 R.W.
近年、転職・就職活動において主流になりつつある「カジュアル面談」をご存じでしょうか?

「カジュアル面談」とは、企業の担当者と求職者が気軽に情報交換を行う場のことで、選考の合否に関わらないという点で面接とは異なります。

カジュアル面談の場があることで、求職者は「ちょっと気になる」企業にもその名の通りカジュアルに話を聞くことができ、企業は応募ハードルを下げ、より多くの人材と出会うきっかけを得ることができます。
人材マーケットが活況である昨今、このカジュアル面談を取り入れる企業が年々増えているのです。

これからのキャリアを考えるうえで、情報収集はとても大切。今回は、カジュアル面談が注目される背景と、転職・就職活動におけるカジュアル面談の活用方法、事前準備のポイントなどを解説します!
 

「カジュアル面談」注目の背景とは?

カジュアル面談が注目され始めた背景として、「ダイレクトリクルーティング」や「リファラル採用」といった、企業から能動的にアプローチする採用手法の登場があげられます。

「ダイレクトリクルーティング」とは、主に逆求人型・スカウト型といった、企業が直接求職者にアプローチする採用手法を指します。
「リファラル採用」とは、自社の社員に、募集中のポジションに合いそうな知人友人を紹介してもらう採用手法を指します。

いずれの場合も、求職者が特定の企業を志望し応募をするのではなく、企業から自社に合いそうな人材にアプローチするため、最初は応募者の企業理解度や志望度がまだ高くない場合も多くあります。
そのような場合に、まずは入り口として面談を実施し、自社について知ってもらう場を設ける企業が増えたことが、「カジュアル面談」が普及したひとつの要因と言われています。
 

カジュアル面談と面接との違い

「カジュアル面談」と「面接」の違いは大きく分けて3つあります。

・採用の「合否判断」が目的ではない

前述のとおり、カジュアル面談の目的は、あくまで「企業と応募者が気軽に情報交換を行うこと」であり、合否判断をする場ではないとされています。
そのため、選考前にカジュアル面談を行うことが一般的です。

中には書類選考後に面談を行う企業もありますが、この場合もカジュアル面談の場で合否を判断されることは基本的になく、応募者が不安なく面接に進んでもらうためにカジュアル面談が活用されています。

・服装自由である場合が多い

カジュアル面談は、文字通りカジュアルな雰囲気で行われるため、服装自由とする場合が多いようです。
実際にカジュアル面談に臨む際、「服装自由」と指定された場合は、オフィスカジュアルを着用するとよいでしょう。

・履歴書は不要である場合が多い

カジュアル面談は選考に進む前に実施されることが一般的であるため、履歴書・職務経歴書を求められないケースが多いです。

ただし、応募者の基本情報を踏まえて話したいと考える企業もあるため、履歴書や職務経歴書の提出を依頼されることもないとは言い切れません。
企業にあわせて臨機応変に対応するようにしましょう。
 

カジュアル面談をしてみるメリット

・ミスマッチを防げる

まず1つ目のメリットは、入社後のミスマッチが防ぎやすいことです。
企業に入社し実際に働いてみてから、企業の方向性や社風、実際の働き方が「思っていたのと違う・・・」となるのは、自分にとっても、採用した企業にとっても避けたいことですよね。
企業にとっては、一見すると採用までの工数が増え、デメリットがあるようにも感じられますが、入社後のギャップから退職者が出てしまうを考えれば、かけるべき工数とも言えるでしょう。

合否に直接関係しないカジュアル面談を行うことによって、面接よりもざっくばらんに、企業と求職者、双方の価値観や相性を知ることができたり、社内の雰囲気を感じる事ができるのは、大きなメリットのひとつと言えるでしょう。

・より多くの企業と会う機会が持てる

2つ目は、より多くの企業と気軽に接点を持てることです。

カジュアル面談の段階では、応募書類を求められることが少なく、その企業を志望する理由が固まっていなくても申し込むことができます。よりたくさんの企業と接触し、情報収集する機会を得られるので、希望条件ややりたい仕事、入社したい会社のイメージがまだ明確でない方にもカジュアル面談はおすすめです。

・カジュアル面談後、必ずしも選考に進む必要がない

カジュアル面談に参加した後は、必ずしも選考に進まなければならない訳ではありません。そういった点でも、気軽に聞きたいことを聞く機会としてカジュアル面談を活用するのがオススメです。
ただし、面談後に企業から選考の案内が届くことが多くあります。選考に進まないのであれば、きちんと辞退の連絡をしておきましょう。
 

カジュアル面談が上手く進む事前準備

・ネットで見ることができる概要情報は調べておく

カジュアル面談の場は、社員のリアルな情報・生の声を聞くために活用するのが得策です。企業HPや求人情報などで把握できる基本情報はあらかじめ調べておきましょう。

・質問を用意しておく

「職場の雰囲気はどうか」「直属の上司になる人はどのような人物か」「会社が重視していること」「会社の今後の方向性は」など、実際に自分がその会社で働くにあたって知りたいことを質問しましょう。
特に企業文化が反映されたエピソードや、働いている社員の人柄などが具体的に聞けると、会社への理解を深めやすいかもしれません。

自分が次のキャリアを決める上で不安に感じていることをあらかじめ自分に問いかけて、入社先を決めるための「軸」を定めておけると、具体的な質問が浮かんでくるはずです。

・自分のキャリアの棚卸・価値観を整理する

企業のことを調べるだけでなく、自分自身のキャリアや価値観の棚卸もしておきましょう。
「どうして転職を考えているのか」「どんなことを大切に思っているのか」「どういうことにやりがいを感じるのか」などの観点で、具体的に整理・言語化しておくことができると、企業とのマッチ度をより高めやすくなるはずです。
 

カジュアル面談で気を付けてほしいこと

カジュアル面談に臨むにあたって、気を付けておくべきこともあります。

・カジュアル面談がどのタイミングで行われるかは企業次第

1点目は、上記した通り「カジュアル面談」は多くが選考前に行われますが、企業によっては書類選考を行った後で行う場合もあるようです。
あらかじめ企業がカジュアル面談を行うタイミングや条件を確認しておくとよいでしょう。

・リラックスしすぎると要注意

「カジュアル面談の場では合否判定を行わない」とはいえ、その後選考に進んだ際には、このカジュアル面談での印象が少なからず選考結果に影響することは想定しておくべきです。
「気楽に構えすぎてなにも準備をしていなかった!」とならないよう、最低限の準備はしておきましょう。
 

カジュアル面談を上手く使って、キャリア選択に必要な情報を選び取ろう

企業と気軽に話すことができる「カジュアル面談」。
仮に選考に進まなかったとしても、あなた自身のキャリアや価値観を棚卸して、次のキャリアを考えるきっかけができることに、大きな価値があります。
面談の場を上手に活用して「納得のいくキャリア」を実現しましょう。
 

この記事を書いた人

20代の働き方研究所 研究員 R.W.

1994年1月生まれ。
新卒でインターネット広告代理店に入社。企業向けのWeb集客コンサルティングに携わった後、事業会社でのマーケティングに興味を持ち、第二新卒枠で転職。現在はWebサイトの企画・運用・集客・分析を担う。自身の早期離職の経験から、20代で形成されるキャリアや仕事観に興味を持ち、20代の働き方研究所にジョイン。好きなものは、気持ちのいい伏線回収が待っているドラマ・映画。 
#デザイン #プロモーション #キャリア形成支援 #テレビっ子

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