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2023.10.18RESEARCH

4割に迫る20代が職場を「ゆるい」と感じることがあると回答。「ゆるい」と感じてしまう理由は?

 20代の働き方研究所

2019年には働き方改革により労働時間の上限規制が施行され、2020年にはパワハラ防止法(改正労働施策総合推進法)が施行されるなど、働きやすい環境づくりが促進される一方、「職場がホワイトすぎる」「仕事を通して成長の実感を得ることができない」と、仕事の「ゆるさ」を理由に転職を検討する若手社会人の増加が話題になっています。

株式会社学情が、20代社会人を対象に実施したインターネットアンケートでは、4割に迫る20代が、職場を「ゆるい」と感じたことがあると回答しました。「成長の機会を得られない」「このままでは他社で通用しなくなる」といった不安の声も上がっています。

仕事において、職場が「ゆるい」と感じることがあると回答した20代が4割に迫る


 
仕事において、職場が「ゆるいと感じることがある」と回答した20代が14.8%に上りました。「どちらかと言えばゆるいと感じる」24.6%を合わせると、職場が「ゆるい」と感じることがあるとした20代が4割に迫ります。「ルーティーン業務ばかりで、なかなか成長できないと感じる」「数字へのコミットを重視されておらず、成果を上げても上げなくても評価が変わらない」「上司から指導されることがない」といった声が寄せられました。

職場が「ゆるい」と感じる点は、「上司からの指導がない」が最多。次いで「雑用が多い」


 
職場が「ゆるい」と感じる点は、「上司からの指導がない」が53.8%で最多。次いで、「雑用が多い」34.2%、「責任ある仕事を任されない」32.5%が続きました。
 
<調査概要>
・調査期間:2023年8月17日~2023年8月31日
・調査機関:株式会社学情
・調査対象:20代社会人
(20代専門転職サイト「Re就活」/Webメディア「20代の働き方研究所」のサイト来訪者)
・有効回答数:297名
・調査方法:インターネットでのアンケート調査
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合あります。
 

今回の調査から、4割に迫る若手社会人が、成長を実感できなかったり、成果に対しての評価が伴わないような環境だと、職場が「ゆるい」と感じることがわかりました。キャリア形成の多様化に伴って、若いうちから裁量のあるポジションを担ったり、世の中から必要とされ続けるスキルを身に付けたいと考える20代も増加しています。また、終身雇用が当たり前ではなくなった昨今、転職を見越して、「このままスキルが身に付かなければ転職できないのではないか」といった不安から、「ゆるい」職場からの転職を考える若手社会人が増えています。若いうちから様々な業務を経験したり、スキルを身に付けることで、その後のキャリアの幅を広げるチャンスも多くなります。今の職場が「ゆるい」と感じた際には、どのような点が「ゆるい」と感じるのかを掘り下げて考えてみると、自身が望む働き方や仕事の進め方がクリアになるのではないでしょうか。

この記事を書いた人

 20代の働き方研究所

20代中心の研究員で構成された研究機関。20代が主体的に「キャリア」や「働き方」を選択できるように、キャリアや仕事観の形成に関する調査・研究・情報発信を行っています。

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