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2021.08.11INTERVIEW

「パンで幸せを届ける」。会員登録は順番待ち「パンのサブスク」を展開するパンフォーユーのパンスク事業責任者にきいた「好きを仕事にする」ための「意思力」とは?

20代の働き方研究所 研究員 Y.S.

株式会社パンフォーユー パンスク事業責任者 包 直也(つつみ なおや)様

地域のパン屋さんと消費者をつなぐプラットフォームを構築するパンフォーユー。独自の冷凍技術とIT技術を駆使し、全国どこにいても美味しいパンが届くパンのサブスクリプションサービス「パンスク」をはじめ、個人・法人を問わずパンにまつわるサービスを展開しています。コロナ禍の巣ごもり需要で注目を集め、現在、人気沸騰中の同社で活躍する「人」とは。また、「好き」を仕事にするとは。今回は個人向けサービス「パンスク」の事業責任者である包さんにお話を伺いました。元々はITエンジニアとしてのキャリアを積まれ、30代になってから好きを仕事にしたいという思いで、パンフォーユーに転職をされています。これからのキャリアを考えるきっかけを聞いてみました。

美味しいパンは人に“幸せ”を届ける。「パンスク」とは?
―コロナ禍での巣ごもり需要なども相まって、現在、非常に人気を集めている「パンスク」ですが、パンフォーユーの事業の内容や、なぜこのビジネスをスタートしたのか背景を教えてください。

まず、パンフォーユーとしては主に4つの事業を展開しています。一つ目に一般の個人向けのサブスクリプション型サービス「パンスク」。二つ目に企業の福利厚生制度などに活用される法人向けサービス「パンフォーユーオフィス」。三つ目に「パンフォーユーBiz」というECサイトやスーパー、飲食店などを対象に当社のノウハウを活用して、パンの仕入れ・販売をサポートするサービス。四つ目に「ゴーストベーカリー」というパン屋開業支援サービスで、商店街の小さな店舗など、どこでも誰でも当社の冷凍パンをストックして販売できるというサービスです。

当社は代表の矢野が群馬県出身で、地元にUターンした際に地域に魅力ある仕事を創出したいという思いがあり、また、地元・桐生市の冷凍パンメーカーのパンを食べてそのおいしさに驚いたことから始まりました。また、パンの美味しさを維持できる冷凍方法を偶然見つけたことで、今のようなサービスの展開ができています。

実はパンは生ものでもあるので、非常に商圏が狭いです。全国に美味しいパン屋さんはあるものの、それを買うことができる方は限られています。販路を広げ、その美味しさを全国に届けたい―。そんな思いも背景にはありますね。

私はこうした事業の中で、個人向けサービス「パンスク」の事業責任者をしています。私が入社した当時は法人向けサービス「パンフォーユーオフィス」のみの展開でしたが、パン屋さんが作ったパンをパンフォーユーの冷凍技術があれば日本全国に届けられると思い、「パンスク」はスタートしました。

全国の美味しいパンを食べ歩きできるようなサービスができるということは、当社のビジョンにもマッチしていますし、世の中への貢献にもなりますし、ビジネスとしても成り立つ。まさに三方良しのサービスだなと思っています。なにより美味しいパンは食べると幸せな気持ちにしてくれますよね。


―「美味しいパンは人に幸せを与えてくれる」というくらいのパン好きとのことですが、どうして、そんなにパンが好きなのでしょうか。

シンプルにパンが美味しいからです(笑)。元々エンジニアの仕事をしていたからか、色々なことをロジカルに考えてしまうクセがあるようでして、例えば私が好きなバゲット。小麦粉と水と塩と酵母といった非常にシンプルな原料なのに、それを発酵させることで、あんなに香りもうま味も出るのはすごいと考えながら食べています。ちなみに、自分で作ることもあるのですが、なかなかパン屋さんのようにはいかず、パン屋さんのすごさも感じていますね。

それから、パン屋さんに行って、美味しいパンを食べるというのは「アクティビティ」でもあると思っています。パンは食べること自体が楽しいもので、単なる「食」というよりも「コンテンツ」なんだと思っています。パン屋さんに行ってドアを開けると、目の前にはたくさんのパンがある。これって、個人的にはテーマパークに遊びにいくのと同じくらい楽しいです(笑)。


―そこまでパンが好きな人も珍しいと思うのですが、「パン好き」が極まった背景には何があるのでしょうか。

もっとさかのぼると、北海道旅行の時に立ち寄った小樽近くのパン屋さんでの体験があります。崖の上にあるパン屋さんで、目の前には海が広がっているといったロケーション。崖道をのぼっていきました。先ほどバゲットが好きと言いましたが、実はこのパン屋さんでバゲットと同じようにシンプルな原料で作られた固めのパンを食べたことで好きになったのです。

小樽から少し離れて、なかなか人もいないようなところでも、こんなにおいしいパンがあるのかと驚き、そこからパンが好きになっていき、全国の美味しいパン屋巡りを始めるところまで行きつきました。

思い返せば、これが「パンスク」の原点になったのかもしれませんね。

 

「好き」を仕事にするには?ワクワクできる人生には、「直感」と「決断力」。
―のめり込むくらい好きな「パン」を仕事にされたということですが、30代になって好きなパンを仕事にしようとパンフォーユーに転職されています。ただ、好きなことを仕事にできる人は多くないと思います。どのように実現したのでしょうか。

元々はエンジニアで、今の仕事とは全く違う畑で働いていました。エンジニアになったきっかけは中学校時代にさかのぼります。兄の高校進学のタイミングで家にパソコンが来て、兄があまり触らない分、私がずっといじっていました。

それまで家にはワープロしかなかったので、ゲームができて、絵も描けてと、色々なことができるパソコンに感動しました。今で言えば初めてスマホを触ったときと似たような感覚だと思います。パソコンを触っていく中で、ふと周りを見渡すと、例えば電車の自動改札など、社会の中のあらゆるものがプログラミングにまみれていることに気付き、「作る側にまわらないと支配される」と思ってエンジニアを志しました。

高等専門学校を卒業後チームラボに入社し、その後、AIマーケティングベンチャーで働きました。エンジニアとして働き、たくさん貴重な経験をさせてもらいました。


―エンジニアとして経験を積んだ後、パンフォーユーに転職されたということですね。

20代後半で今後を考えたときに、20代はエンジニアとしてキャリアを積むことができたので、30代はこれまでのエンジニア経験を活かしつつ、パンやF1など自分の好きなことを仕事にしたいなと思い、色々調べてみました。「パン スタートアップ」とか「パン ビジネス」とかで検索してみたり(笑)

その中で偶然、パンフォーユーの冷凍パンに出会い、その美味しさに感動してホームページの応募フォームを押してしまいました。やりたいことを実現するために、とりあえず人に会ってみよう、やってみよう、と動いていましたね。

この時に、まずは行動してみたことが良かったのだと思っています。当社では新卒採用もしていますが、エンジニア職の募集をしていなくとも「エンジニアになりたい」と強い熱意を持っている学生には、会ってみようかなと思うものです。

私の場合は、先のことを考えるよりも、「ワクワクすることをしたい!」という思いから、臆せずに飛び込んだことで当社との出会いができたように思います。


―好きなことを仕事にすることが「やりたいこと」になるのはよくわかります。ただ、中には自分の好きなこと、やりたいことがなかなか見つけられない人もいます。「やりたいこと」はどうやって見つけていくものなのでしょうか。


たとえば、「やりたいこと」を闇雲に探そうとするのではなく、ちょっと視点を変えて身近なところから「やりたいこと」を先ず見つけてみるという方法もあると思います。「これが、やりたいことだ」という意思を持って取り組めば、いずれ「好きなこと」になるかもしれません。また、「やりたい」と思ったことを突き詰めて「スキル」を磨いていけば、いずれ「好きなこと」が見つかったときに、「好きなこと」を仕事にできる可能性は高くなると思います。

昔、ある商業施設の広告に「恋は奇跡。愛は意思。」というコピーがついていたのですが、これは私が大事にしている考え方です。「出会い」と言うのは奇跡、偶然の類だとは思うのですが、そこからいかに意思をもって動くことができるのかが大事だと考えています。


仕事でいい成果を上げるためにコミットすることも、プライベートで恋人と暮らすということであっても、いずれも偶然の出会いからスタートしていますが、そこからは意思をもたないとなしえないことです。

つまり、目の前にあるものとの出会いは奇跡だと考え、それに意思をもって向きあうことで「やりたいこと」を見出すことができる可能性は大いにあるのです。私自身も、パンに関わる仕事を探していたとはいえ、エンジニア業務だけではなく付随する様々な業務をしているので、正直、当社の今の仕事が「自分にピッタリな仕事」かどうかは分からないです。しかし、「今、自分がやりたい仕事」だということははっきり分かります。


人生は短いものなので、自分にとって一番を探し続けていても、どこかで「探すこと」に区切りをつけないと、いつまでたっても探し続けることになりますよね。

だから、好きなこと、やりたいことが見つからないとしても、1年間探し続けるよりかは、目の前のことにコミットする、やりきった方が、もしかしたら好きになるかもしれない。「楽しそう」と直感を信じて飛び込んでみるのも大事なことだと思います。

―目の前のことに全力に取り組むというのは大事なことですね。一方で、中には目の前の仕事が面白くないけれど、惰性的に仕方なく続けている人もいるかもしれません。

仕事は人生の半分以上を占めるものです。個人的には仕事をどのように充実させるのかというのはすごく重要だと思っています。

人生の半分以上を占めるものだから、仕事の嫌なことをプライベートで穴埋めするというのも難しいと思いますし、極端な話、どうしても嫌な仕事だというのなら、その仕事を辞めることもひとつの選択だと思います。

もう少し掘り下げると、例えば営業職の人でずっと電話をし続けているという人であっても、その電話先の人が自社の商品を使ってくれているかもしれないし、その商品で誰かを幸せにしているかもしれないですよね。一つ一つの行動には意味があって、物々交換の時代から、何かしら社会に便益を与えれば、その分自分に返ってくるものです。

もちろん、あらゆる行動にしっかりと意味があるわけではなく、中には意味のないような行動もあるとは思います。もし、今の仕事が人を幸せにしていないような仕事であれば、それは意味のない行動だと思いますから、辞めることも一つの選択だと思うのです。

「目の前の人を幸せにする」。同じ目標に向かっていくから仕事が面白くなる。

―パンフォーユーは「目の前の人を幸せにする」という目標を掲げています。スタッフ皆さんが同じ方向を向いて仕事をされているのですか。

そうですね。メンバーは同じ方向を向いています。パンって美味しいもので、食べたら人を幸せにする。分かりやすいものなので、その分、その価値観を社内で共有しやすいと思います。

また当社には、食品業界の出身者などはほとんどおらず、ファッションやメディア、広告業界などバックグラウンドは多種多様です。ですが、共通した目標をもっているから前に進むことができています。


―そうしたメンバーと一緒にもっと事業を拡大していきたいとお考えだと思いますが、今後はどのようにパンフォーユーを成長させていきたいですか?

個人としては、「パンスク」をパン屋さんと利用者の両者にもっともっと広めていきたいです。今はパンが好きな人のサービスですが、美味しいものが好きだという人にもパンを通じて良い体験をしていただきたいと思っています。世の中全体に「パンを食べる」幸せを届けるサービスにしていきたいですね。

提携していただけるパン屋さんも地道に探しています。パン作りにこだわりを持つお店を見つけて、メンバーでその味やこだわりに感銘を受けて提携をお願いしていく、といった地道な仕事です。


私自身も、コロナ前には足しげく全国のパン屋さんを訪問していました。「パンスク」をスタートさせる際には、「パンスク」というサービスの概要を伝え、このサービスを一緒に起こしましょう!と熱意をもって説得していましたね。

もちろん、説得するといっても簡単ではありません。パンフォーユーや「パンスク」自体に不信感を持たれたこともありましたし、「冷凍」というイメージで美味しそうではないと思われてしまうこともありました。

最近はおかげ様でメディアにも取り上げていただき、少しずつ問い合わせも増えています。より多くのパン屋さんに、当社のことを知っていただき、一緒にパン経済圏を盛り上げていけるようにしたいです。

パンフォーユーのサービスは、パンを「売る人」「作る人」「食べる人」のためのプラットフォームをつくり、パン経済圏を築きつつあります。これまでは、「食べる人」の需要に合わせて、サービスを作ってきました。今後は、会社全体としては、「作る人」であるパン屋さん向けのシステムサービスも提供していき、もっとパン業界を盛り上げたいですね。今は、パン屋さんのためのシステムを様々な分野で開発中です。パンが好き、幸せを届けるサービスを作りたいというエンジニアは絶賛募集中です。

―そうしたビジョンをお持ちになっているパンフォーユーで一緒に働いてみたい人はどんな人ですか。

とにかく裁量が大きい会社です。やりたいと思えば新しいことにチャレンジできる会社です。ですから、アクティブに動ける人と一緒に働きたいですね。もちろん、原理原則として美味しいパンを届けるって良いよねという思いをもっていてもらいたいです。

―アクティブに動ける人というのは、どのような方なのでしょうか。

アクティブに動くというのは大それたことでなくても、日々の働き方ひとつでも良いのですが、アイディアを発信できる人だと思います。仕事をしている中で「もっとこうだったら良いのに」と思うことはよくあると思いますが、そうしたときに手を挙げることができる人です。

私が入社した時にはパンフォーユーのサービスは法人向けサービスのみでしたが、私の発案で個人向けのサービスがスタートすることになりました。こんなに裁量を与えてもらえるものなのかと驚くくらいでした(笑)

もちろん、個人向けサービスを始めたいといっても、法人向けサービスの手伝いをしながら合間を縫って準備を進めていました。冷凍パンのキャリーを引いて営業することや、イベントや展示会に行ったこともあります。


―発案するのは簡単でも、実行に移すことはとても難しいことですよね。

確かにそうですね。発案しても、それを実行に移すのは怖いことかもしれません。だから言い訳をしてやらない人もいるのだと思います。「こうしたいけど、あの人はこう言っているから・・・」みたいな感じでしょうか。

ただ、当社の場合には裁量が大きすぎたので、言い訳をする余地がないというか、やらない理由がなかったのです。当社ならではだとは思います。


―様々なご経験を積まれた包さんから、最後に20代に向けてのメッセージをお願いします。

ここまでお伝えしたことの繰り返しになりますが、「常にワクワクできることを探す」「自分の仕事が周囲を幸せにしているのかを意識してみる」「決断力をもって行動する」、重要なことはこの3つだと思いますよ。

株式会社パンフォーユー
2017年1月17日設立。「新しいパン経済圏をつくり、地域経済に貢献する」を事業ミッションに掲げ、全国のパン屋さんが抱えるあらゆる課題を独自の冷凍技術とITで解決し、パン業界のDX化を推進する。個人向けサービス「パンスク」は、コロナ禍での巣ごもり需要もありサービス登録者が急増。その美味しさや、独自のビジネスモデルは様々なメディアに取り上げられるなど、注目を集めている。
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この記事を書いた人

20代の働き方研究所 研究員 Y.S.

1991年12月生まれ。
新卒で大手新聞社に入社。記者として取材・記事の執筆を経験後、Webサービスを手掛ける企業に転職。約20名のメンバーのマネジメントの傍ら、Webサイトの開発・サイトの集客プロモーション・取材やライティングを幅広く担当。20代の働き方研究所では、企業へのインタビュー取材・取材記事執筆を担っている。
#カスタマーサクセス #コンテンツディレクション #イベントプロモーション #仕事終わりの晩酌が日課

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