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2021.09.29INTERVIEW

ニューノーマルな働き方を進める凸版印刷。業界を牽引する企業の人事担当者から聞く、キャリアを切り拓く「想定外」とは

20代の働き方研究所 研究員 Y.S.

凸版印刷株式会社 人事労政本部 人事部 採用チーム

西土井 靖(にしどい やすし)様  柴田 慶美(しばた よしみ) 様

コアタイムのないフレックス勤務制度である「スマートワーク制度」、フルリモートワークなど、先進的な勤務制度を導入している凸版印刷。2020年10月1日よりこうした新たな勤務制度が導入されています。社会全体として、コロナ禍でリモートワークをはじめ、新しい働き方が急速に進む中、先進的な取り組みを行う同社の人事担当者から、新しい働き方が進む中で意識するポイントや、この先のキャリア形成において必要となる考え方について、率直にお話いただきました。

 


「生産性」を追求し、一人ひとりに合った働き方を導入。コロナ禍で一気に進むリモートワークにおいての意識変容。

―コアタイムを設けないスマートワーク制度(フレックス勤務制度)や、フルリモートワークなど、ニューノーマルな働き方を次々に実践されています。やはりコロナ禍の影響を受けてのことだったのでしょうか。

(西土井)コロナ禍でニューノーマルな働き方を推進したり、そうせざるを得ない状況にあったりはしますが、元々はあまりコロナ禍とは関係なくスタートしています。

これまでは一日8時間働き、それを超えたら残業時間となっていたわけですが、より従業員一人ひとりの働き方に柔軟に対応し、生産性を上げるために時間単位で働き方を管理するようになっています。月間の総労働時間で管理しており、日によっては残業しても、別日では短時間勤務や時差出勤などで調整をしています。

当社では1日3時間以上の勤務をすればその日は出社したものとみなしていますが、残業の抑制という観点はもちろん、成果が上がれば必ずしも8時間きっちり働く必要もないと考えています。

我々、採用チームも、例えば新卒採用のイベント対応などで夜まで業務対応があった場合には、その分、当日は始業時間を昼からの勤務にするなど、自分で働く時間をコントロールするようにしていますね。

2020年の10月からニューノーマルな働き方は実施されていますが、それまでの間に多くの社員にモバイルタブレットは支給されていました。あくまで、生産性を上げるための柔軟な働き方をかねてから推進していた中で、コロナ禍でより柔軟な働き方が求められるようになったという見方の方が正確かもしれません。

 



―コロナ禍に関わらず元々そうした取り組みがあったのですね。とはいえ、西土井さんのお話の通り、コロナ禍で一気に働き方も変わったことと思います。何か変化はありましたか

(柴田)働き方は大きく変わっていっていると思います。出社して顔を合わせない分、個々人で一日のスケジュール管理をしなければいけません。もちろん、その予定を共有する必要もあるので、Googleカレンダーなどを使用して、できる限り個人の業務内容を見える化できるようにはしています。しかしながら、物理的な距離がある分、ちょっとした雑談などはやりにくくなってしまったので、そうしたコミュニケーションロスは課題ですよね。

だからこそ、上司や先輩と気兼ねなくコミュニケーションをとり、仕事の確認作業ができるようにすることを大事にしています。定期的にオンラインミーティングを行って、チームメンバーの表情や様子からコンディションを確認するなど、極力、オフィスで勤務している環境に近づけています。そうしたミーティングでは雑談を含めてお互いに積極的に話しかけるようにしていますね。

―働く意識という面ではいかがでしょうか

(西土井)出社機会が減った分、働く側もそれに応じて意識を変えていかないといけなくなっていますね。先ほどあったような積極的にコミュニケーションをとったり、仕事や予定の見える化をしたりといったこともそうですが、いずれにしても、仕事を円滑に進めるために自分で何かアクションをとらないといけないという意識は大事になってきていると思います。
 


コロナ禍だからこそ。個々人の可能性を開花させるために何をするかが重要だ。

―お二人とも新卒採用業務を担当されていますが、新入社員の育成などでも大きな変化が生じていそうですね

(西土井)影響は大きく出ていますね。人を集めることが出来ない状況ですので、内定者同士の交流もオンライン形式となりましたし、初めての顔合わせもオンラインになっています。当然、入社式もオンライン形式で執り行いました。

また、入社後3週間の新入社員研修もオンラインに切り替え、VRを駆使した他、オンラインでの会社・職場見学なども実施するようになりました。

(柴田)新入社員研修においてはビジネスマナーの基礎研修が苦労していますね。名刺交換などはその動作を見て指導するものですが、オンラインではそれができません。

そこで、新入社員研修では動画を使って知識を定着させ、各事業部に配属になった後、OJTを通して、直属の上司や先輩から実践形式で教わるようにしています。

(西土井)凸版印刷としては、新入社員研修のみならず、階層別研修など教育・研修制度には注力をしています。スクール形式のものから400種類を超える通信教育など多様に用意していますが、どの能力をどのように伸ばしていくのかは自分で考え取り組む必要があります。

事業が非常に多岐にわたる会社ですので、現在担当する業務内容に応じて専門スキルを伸ばせるようにフォローアップしています。どの事業部であれ私たちが提供するのは、ソリューションです。それを提供できる人物となれるように成長していかなければならないと考えています。

(柴田)そうですね。先ほどの教育・研修制度についてですが、凸版印刷には「TOPPAN UNIVERSITY」と呼ばれる、社員一人ひとりのやりたいことや個性に応じて学ぶ環境が用意されています。例えば、「ビジネススクール」と呼ばれる教育講座の中には、サブスク型でオンライン受講できるものもあり、年間通じて様々な講義が開講しており、個人の伸ばしたいスキルに合わせ選択し受講することが可能です。
 


―育成面についてお話を伺いしましたが、事業も多岐にわたり、ソリューションを提供する凸版印刷だからこそ、どのような能力を磨くかは個々人がしっかり意識しないといけないようですね。そうした方を採用するにあたって、選考ではどのようなポイントを注視されているのでしょうか。またコロナ禍を経て、何か変化はありましたか

(西土井)働き方にせよ、教育・育成体制にせよ、コロナ禍である程度の影響を受けましたが、基本的にはコロナ前とは変わらない方針です。採用においても同様で、大きくポイントが変わるといったことはありません。

大事にしているポイントは主体性や柔軟性に加え、ソリューションを提供する会社として、クライアントの課題を抽出し、実行フェーズまで組み立てて最後までやり抜く粘り強さだと考えます。他人任せではなくて、自分ごととして能動的に仕事をする姿勢はどの場面においても必要です。

先ほど、コロナ禍で見るべきポイントには大きな変化はないとお伝えしましたが、逆にこうした状況だからこそ、そのような能力がますます必要になっているとも感じています。コロナ禍での働き方の変容の中で、コミュニケーションの取り方が課題となり、自分からアクションを起こす必要が増えてきた話がありましたが、自分から働きかける力がないと、情報を取りに行くことが出来ず、仕事ができるようにならないと感じますね。

選考ではそうした素養があるかどうかを、学生時代の取り組みからどのような姿勢で臨み、どんな気付きがあったのかを聞いています。その取り組みは自分で選択をしたことでしょうから、そこからの学びを含めて聞くことで、当社の求める人物像にマッチするかどうかを探ります。

(柴田)コロナ禍で特に必要とされる力ということで言えば、適応能力や推進力が必要だと考えています。国内外問わず非常に混沌とした中でも自分自身をその環境に適応させ、向上心をもって道を切り拓いていくことが今ほど求められることはありません。

例えば、学生時代にリーダーシップを発揮して何かをした経験があれば、周囲を巻き込むために、自身でどう考え、どのような創意工夫をしたのかといったことも知りたい部分ではあります。

―お二人から見て、凸版印刷に入社した方にどのように成長してほしいとお考えでしょうか。また、同じく20代の担当者の目線で、自分であればこうやって成長していきたい、といった思いなどをお持ちでしょうか

(西土井)「これだけやりたい!」というタイプの人ではなく色々なことに興味を持って取り組み、経験・知識を身に付けてほしいと思っています。20代だからこそ刺激を受けて、様々な発見をしてほしいですね。

私自身、今現在の仕事は学生の頃からは想像もつかないことでした。初任地は広島の総務部で、今は東京の採用チームということで、環境も大きく変わっています。

採用チームへ配属となったことで、多くの学生とコミュニケーションをとるようになったことはもちろんですが、社内でもこれまでとは異なる方々と仕事をするので、新しい環境下でこの機会を活かしていきたいですね。

また、新卒採用だけではなく中途採用の採用面接に入ることもありますが、同世代の方が経験されたことを聞くと、やはり刺激を受けますね。

このように、社会人になる前には自分では想像もできなかったことを経験できているのは、色々なことに「好奇心」を持って取り組めているからだと感じます。30代、40代をより充実したものにするために、今は必死に仕事を通じて色々な経験を積もうとしています。

(柴田)特にコロナ禍の中で世の中の不確実性を非常に強く実感しています。明日、どうなるか分からないからこそ、今やってみたいことに挑戦したいと思っています。私はちょうど2年前キャリアコンサルタントという国家資格の取得を目指し、無事取得して現在の採用業務に活かせています。

いざ新しいことに挑戦しようとすると、「自分にはできないのでは」と自信が持てず、時に気持ちが折れてしまうこともあるかもしれませんが、一歩前に踏み出す勇気をもって色々なことに挑戦してほしいですね。

実は学生時代はマスコミが第一志望でした。人の心を動かすような仕事をして、行動を変えていくような影響力のある仕事に憧れていました。今は凸版印刷で採用という、人と直接的に接する仕事をしていますが、人のために働いているという実感があります。どうやって相手の気持ちに訴えかけて自社の採用を成功させていけばいいのか、日々考えていますね。

また、西土井から色々な経験を積んでほしいという話がありましたが、私の場合も採用チームへの異動は想定外のものでした。会社から急に「新卒採用をやってみたら?」と言われて異動になったんです。

以前の部署では新人研修など社内教育業務を担当していました。メインの業務は対外向けのセミナー企画運営やWebサイトのページ制作をするという畑違いの部署から採用に移りましたが、会社が適材適所と判断してのことだったと思います。そうしたチャンスに乗ってみることで思わぬ経験を積むことが出来るものですよね。キャリアコンサルタントの資格取得も異動のきっかけの一つだったかもしれません。
 


働く上での想定外はつきもの。そこで得た気付きや経験をどう生かすかがキャリアを切り拓くポイントになる。

―お二人とも採用担当になることは想定外のことだったのですね

(西土井)そうですね。でも、だからこそチャンスがあったら手を挙げてやってみることが大事じゃないかと思います。

(柴田)運というのは色々なところに転がっているものですよね。オープンマインドな姿勢で色々な人の話を聞き、行動してみることで新たな環境に進むことが出来るものだと思います。

私の前の部署は「情報コミュニケーション事業本部」という凸版印刷の中で最も従業員数が多い事業本部です。そこに所属する若手の営業・企画社員に対しての教育が私の仕事の一つであり、2~3年目の社員に対して研修を実施していました。その時期はこの先のキャリアについて色々と考える人も多いようで、研修終了後などに相談を受けることが多々ありました。ですが、相談内容はケースバイケース、正解のないことなので、相談相手の若手社員の不安を払しょくするというのも非常に難しいものでした。

そうした手探り状態の中、同僚からカウンセリングの知識を学べる資格があると聞き、その場の勢いでキャリアコンサルタントの資格取得を目指すことになりました。現在は部署異動し、採用業務で学んだことを活かすことが出来ています。

採用活動の中では、キャリアに関する相談を非常に多くもらいます。相談を受けてみて分かったことは、抱えている不安が漠然としたものであったり、他人に話してみると意外と小さな悩みであることもあって、1対1で話を聞くことで、その悩みや不安を解消したり、軽減したりすることができるということです。そうしたキャリア相談ができる場を身近につくっていければと思っています。

意外な出会いというか、発見から、自分の想定していなかったような道が拓けていくのだなと、自分自身の経験から実感することが出来ました。
 


―その想定外の採用業務においてのやりがいや、そこで得た気付きというのはどのようなものなのでしょうか

(西土井)コロナ禍において周囲を巻き込むこと、影響を与えることの重要性に気付きました。

働き方が変わったというお話の中で、できるだけ積極的にコミュニケーションをとっていくことが大切と言いましたが、オフィスに出社していたときに自然と行っていた、ちょっとした挨拶や雑談といった当たり前のことには価値があると思ったのです。

例えば新卒採用などで実施するセミナーやイベントにおいて、会社を理解してもらうためには人事部だけではなく、現場で活躍している様々な部署へ協力をお願いしないといけません。そしてそこで出来た人間関係というのは、そのセミナーやイベントの時だけではなく、続いていくもので、少しずつその輪が広がっていくことを実感していますね。

(柴田)周囲に影響を与える仕事だということは私も感じました。仕事上、社内の様々な部署と連携をとる必要があるので、同年代だけではなく、先輩やベテランの方と連携を取ることもありますし、採用業務と言うのは経営の基盤となる「人財」に関わる仕事なので、幹部社員とやり取りをすることもあります。

そうしたときに初対面であっても円滑に仕事ができるように、こまめな連絡やお礼をするといった配慮、気遣いがより一層大事だと思うようになりました。

会えないからこそ、会えることに価値を感じていますし、西土井の言うように、これまでやってきたことに価値があったのだなと思います。

―この記事の読者の中には、これから先のキャリアについて漠然とした悩みや不安を持っている方もいるかもしれませんし、逆に、自分らしいキャリアを実現するためのヒントを探す方もいるかもしれません。お二人の経験を通じて、アドバイスやメッセージがありましたら、最後にお願いします

(西土井)正直いうと、私も今後のキャリアについて悩む一人です。今後、こうなりたいというビジョンがはっきりしていないところもあります。ですが、だからこそ気付いた時に全力で挑戦できるように、今の内に力を付けておくことが大事なのではないかと思いますね。

色々な経験を積むことによって、その人に新たな選択肢が出てくるものです。自分自身の可能性を最大化するために、今の内に力を蓄えることに専念したいと思っています。

コロナ禍という、ある種特殊な状況が突然やってきたわけですが、誰もこの事態を想像できなかったですよね。同じように10年先、20年先はもっと想定外のことが起きているかもしれません。20代というのはその準備期間、もっと言えば修行の期間として捉えていくことが良いのではないでしょうか。

私も現在は採用業務に携わっていますが、生涯、この部署で同じ仕事をし続けるわけではないと思っています。でも、ここでしかできない経験をしっかり積んでいきたいですね。

(柴田)キャリアアドバイザーの資格を取得したので、私は社内で相談する文化を根付かせることが今の目標になっています。

実業務もあるので、この文化を根付かせるためにどのように進めていこうか模索していますが、キャリアについて、包み隠すことなく相談できるような環境を構築できれば良いなと思っています。

コミュニケーションを取るだけで気が晴れるものだというのは、私も経験から感じているところですが、コロナ禍でコミュニケーションをとる機会が減少していく中で、心に変調をきたす方もいるかもしれません。その一つの解決策として、自分自身がキャリアに関しての相談相手となりたいと思います。

私の場合は、こうしたやりたいことや目標がある程度明確になっています。それはこれまでの出会いや、今の仕事に関わる専門的なスキルを身に付けるために取得した資格から明確にできたように思います。西土井は力を蓄える期間と言っていましたが、人との出会いを積極的にもつことや資格取得に挑戦することなど、できることはたくさんあると思います。できるところから、挑戦していってほしいですね。
 




凸版印刷株式会社
1900年に創業した日本を代表する印刷会社。「情報・文化の担い手としてふれあい豊かなくらしに貢献」を企業理念に掲げ、印刷に留まらず様々な領域で事業を展開。あらゆるクライアントのビジネス課題はもちろん、社会課題を含めたトータルソリューションを提供している。また、そのソリューション提供を担う社員の能力や可能性を最大化するための働き方や教育・育成にも注力をしており、「社会的価値創造企業」を目指して活動をしている。
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この記事を書いた人

20代の働き方研究所 研究員 Y.S.

1991年12月生まれ。
新卒で大手新聞社に入社。記者として取材・記事の執筆を経験後、Webサービスを手掛ける企業に転職。約20名のメンバーのマネジメントの傍ら、Webサイトの開発・サイトの集客プロモーション・取材やライティングを幅広く担当。20代の働き方研究所では、企業へのインタビュー取材・取材記事執筆を担っている。
#カスタマーサクセス #コンテンツディレクション #イベントプロモーション #仕事終わりの晩酌が日課

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