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2022.07.13INTERVIEW

学生自らの手でセレクトショップを経営。都市と地方の新たな関係を築く人材の輩出を目指す「アナザー・ジャパン」に迫る

三菱地所株式会社
TOKYO TORCH事業部 開発ユニット 兼 企画ユニット
主事 加藤 絵美(かとう えみ)様(写真左)

株式会社中川政七商店
ビジネスデザイン事業部
安田 翔(やすだ しょう)様(写真右)


学生が全国の地域産品セレクトショップを経営し、実践型教育を通じて意思決定力と商売力を養い、同時に地方創生も目指すプロジェクト「アナザー・ジャパン」。このプロジェクトを企画・運営する三菱地所株式会社の加藤さんと、株式会社中川政七商店の安田さんにお話を伺いました。このプロジェクトの立ち上げの背景や、実現したいことは何か。そして学生をはじめ20代の若い世代に伝えたいこととは―。これまでになかった教育プログラムとして注目されるアナザー・ジャパンに迫りました。


アナザー・ジャパンとは
三菱地所が東京駅日本橋口前に位置する常盤橋街区で開発を進める「TOKYO TORCH」において、各都道府県出身の学生が自身の地元をPRするため47都道府県の地域産品セレクトショップを経営するプロジェクト。TOKYO TORCHというプラットフォームを三菱地所が提供し、日本各地の工芸をベースにした生活雑貨を扱う企画製造・小売(SPA)事業や地域活性事業の実績を持つ中川政七商店が学生に小売経営のノウハウを伝えていきます。

“私たちがつくる、もうひとつの日本”をコンセプトに掲げ、学生が実際に地方に赴いての仕入れをはじめ、収支管理、店舗づくり、プロモーション、接客まで全て自ら考えて実行する実践型の新たな教育プログラムです。経営・小売に関する基礎知識のレクチャー、仕入れ・調達などの店舗立ち上げ、プロモーション・接客販売などの運営、終了後の振り返り、とカリキュラムを組み、それぞれ数カ月タームで実施されます。

2021年12月9日より第1期生の募集を開始し、採用・教育を経て2022年8月に約40坪の第1期店舗を銭瓶町ビルディング(TOKYO TORCH D棟)1階に開業し、2027年度には約400坪の第2期店舗をTorch Towerに開業予定。店舗では2ヵ月おきに特集地域が切り替わっていくという内容です。

▼アナザー・ジャパン

https://another-japan.jp/

三菱地所と中川政七商店のビジョンが共鳴して動き出したプロジェクト


―まずはアナザー・ジャパンというプロジェクトが始動したきっかけや、どこから着想を得たのかについてお話を聞かせてください

(加藤)まず三菱地所としてTorch Towerの計画を考えるにあたって二つ実現したいことがありました。一つ目はTOKYO TORCHのプロジェクトビジョンにある「日本を明るく、元気にする」を体現するということです。

建物としてはもちろんですが、街全体でこのビジョンを体現しようと考えたときに、最初に注目したのが低層階の商業施設ゾーンでした。その商業施設ゾーンで何か核となる取り組みをしたいと思ったんです。

二つ目に、コロナ禍以前より商業施設の在り方を再定義したいと考えていました。ECサイトなどのオンラインと実店舗のリアルが並行して存在していることに加え、単純にテナントを誘致して貸し出し、オーナーとして家賃収入を得るという大元のスキームを見直したいとも思っていました。

実際に足を運んでいただける方に、テナントさんの魅力を感じてもらうだけではなく、情緒的な結びつきや思い入れを持っていただくためにはどうしたら良いのかということを模索していたんです。

そうしたTOKYO TORCHとして実現したいことと、かねてから三菱地所として考えていた新しい商業施設モデルを実現したいということが、アナザー・ジャパン始動の背景にはありましたね。

―そうした背景があったんですね。中川政七商店さんとタッグを組むことになったのは何故なのでしょうか

(加藤)弊社の商業施設にテナントとして入っていただいていたため、かねてから繋がりはありました。その上で「日本を明るく、元気にする」というプロジェクトビジョンと、中川政七商店さんが持つ企業ビジョン「日本の工芸を元気にする!」との親和性が非常に高いものだと感じたんです。

中川政七商店さんは近年学生への学びの提供や、経営ノウハウの伝授という取り組みもされており、私がTOKYO TORCHの相談をした時点で、アナザー・ジャパンにつながる種のような構想をお持ちでした。そのお話をきいたとき、ぜひ、東京駅前にあるTOKYO TORCHという場所で実現できないかと考えました。

―三菱地所から中川政七商店にこのようなお話があったときに、どのような受け止めをされたのでしょうか

(安田)もともと中川政七商店ではメインの製造小売業に加えて、他工芸メーカーさんの経営再生コンサルティングを実施してきました。また、その経営ナレッジを塾形式で提供するという経営者やクリエイター向けの教育講座も全国で開催していたんです。

加えて、会長の中川は創業の地・奈良県にある奈良女子大学で特任教授を務めさせてもらっています。そうしたこともあって、実際に大学生にビジネスを任せる、しかも地方の産品を学生自身がセレクトするというのは面白いのではないかということで、加藤さんからお声がけいただいてからプロジェクトを構想し、動き出すまでにはそんなに時間もかかりませんでした。

―すると、アナザー・ジャパンの主役を学生にしようと思ったのは、お互いのビジョンが共鳴した上で、中川政七商店さんが持たれている強みを発揮した結果ということだったのですね

(安田)中川政七商店としては「日本の工芸を元気にする!」というビジョンを掲げて事業を展開していますが、ぶつかる課題の多くに地方事業者の人材不足がありました。良い事業を展開する、良いブランドを創るといったことへの支援はずっと行ってきましたが、次世代に工芸を担っていくような人材が現れてこないと、存続することは難しくなってしまいますし、そこの課題に対して中川政七商店として何かアクションを起こさないといけないと思い続けていました。

そのため、学生や若年層の方への教育の機会提供というのはずっとやってみたかったことで、今回のアナザー・ジャパンはその想いがきちんと結実したものというように思います。

(加藤)TOKYO TORCHにはもともと、この常盤橋タワーを学生の皆さんに無償で見学していただくという取り組みも実施していました。また、日本のディベロッパーがどんな事業をしているのかという出張授業を小学校や中学校でも行っていたので、学生の皆さんとの繋がりは別の点で持っていました。中川政七商店さんの構想はそうした取り組みともリンクするのではないかという考えもありましたね。
 
 

求めるのは開拓者精神(フロンティアスピリット)と郷土愛

―アナザー・ジャパンでは学生に経営の全てを任せるという、かなり実践的な教育プログラムになっています。他になかなか類を見ない取り組みかと思いますが、その狙いはどこにあるのでしょう

(安田)前提として、過去のコンサルティングの経験や教育事業の中で、学生かどうかということはあまり関係がないと感じています。経営の原理原則をきちんと伝えた上で、覚悟をもって実践できるかどうかが重要です。

その上で、TOKYO TORCHのビジョン「日本を明るく、元気にする」と、中川政七商店のビジョン「日本の工芸を元気にする!」が合わさって、アナザー・ジャパンのビジョンを「日本の未来に明かりを灯す」としました。

「日本の未来」=「これからの日本を担う若い人」だと考えていて、その若い人たちに投資をしていくという意味で、経営の全てを学生に任せようと考えました。多くの企業でインターンシップが実施され、数多くの産学連携プロジェクトもありますが、仕事や事業の一端を体験するだけという内容も少なくありません。例えば商品企画のある部分だけを担当しても、それは仕事の一部分に過ぎないですし、その商品が世の中に出ないのであれば、本当の意味では学びになりません。1から10まで全て本気で実践し、その結果の責任も負うとしなければ、なかなか身になる経験にはなりません。

―アナザー・ジャパンに参加した学生が、一連のプロジェクト終了後にどんな気づきを得て欲しいなど、何かお考えはありますか

(加藤)「日本の未来に明かりを灯す」とはどういうことなのか、というのがプロジェクトではよく話題に上がるのですが、それは「学生に選択肢を見せる」ことだと考えています。

今回のケースでは地方から上京された学生さんを対象にしているので、大学を卒業して、就職活動をし、そのまま都心の企業に就職するということだけではなく、同じ都心の企業であっても地元と関わることが出来る仕事をすることや、地元に戻ってその地域を担う人材として活躍してもらうことも選択肢としてあるのだと気付いていただけたら嬉しいですね。

このプロジェクトに参加したいと思う学生さんの多くは、何かしらの形で地元に貢献したいという想いをお持ちなのだと思っています。その想いを実現するためには色々な選択肢があるということを伝えるのも、このプロジェクトの大きな役割だと思います。

―地方創生ということもテーマとして掲げられている通り、ゆくゆくは多くの地方・地域の担い手を輩出したいという想いもあるのですね

(安田)Torch Towerが開業する27年度にはアナザー・ジャパンで採用する学生も200名くらいになる予定です。そうなってくると、学年を一つ受け持つくらいの規模になるなと思っています。

(加藤)そうですね。現在進行している1期目の8月にオープンするお店は18名の学生で構成されていますが、27年度には今の規模の10倍になるので、200名近い学生の方を受け入れることになっていくと思います。

―1期目の募集ではどのくらいの方が応募されたのでしょうか

(安田)初年度の応募数は200名前後でしたね。大きく告知をしていたわけでもないのに、よく見つけてくれたなと感謝しています。

(加藤)そうですね。そうした中で見つけてくる学生さんはすごい感度が高いんだと思っています。意識も高く持っているので、どなたを採用するのか選考でも非常に苦労しました。

―どんな方から応募があったのでしょうか

(安田)「開拓者精神(フロンティアスピリット)と郷土愛をもつ学生を求む」という打ち出し方をしていたのですが、まさにそこに魅かれてという方が多かったです。開拓者精神(フロンティアスピリット)は経営者マインドのこと、郷土愛は加藤さんからお話のあった地元に貢献したいという気持ちのことです。

選考を通過した学生の皆さんには「自ら知り、自ら決め、自ら立つ」ということを求めていますとお伝えしているのですが、まさに経営者マインドをもって自分で自分の人生の舵を切っていける人を求めていましたし、そうした考え方を大事にされている方ばかりでしたね。

―打ち出しに共感し、求める人物像に近い方で、更に感度も高いということですが、どんな基準で選考をされたのでしょうか

(安田)まさに開拓者精神(フロンティアスピリット)と郷土愛です。面接評価シートもその項目だけ書かれていて、どこまでその想いや考えを強く持っているのかを見ていました。

(加藤)今回は2ヵ月単位で地域が変わり、1年間で6つのお店が出店します。1つの地域のお店を3人の学生が担当しますが、その3人のキャラクターや強みも重視していました。例えば、コミュニケーション能力が高く接客などお客様や関係者との信頼構築ができそう、論理的思考能力が強く店舗の数字管理ができそう、その地方や特産品・商品に詳しく魅力ある商品を仕入れることができそう・・・といったように、いざプロジェクトがスタートした時により強みを発揮できるかという視点も大事にしていましたね。

―そして選考を通過された学生の皆さんにはどんなことを伝えているのでしょうか

(安田)繰り返しになってしまいますが、一つは経営者マインドを身に付けてほしいということ、もう一つはビジネスの原理原則を知って自分の糧にしてほしいということです。

手前味噌のようで恐縮ですが、中川政七商店の経営者や、三菱地所さんの第一線で活躍しているビジネスパーソンが、単発の講義ではなくて1年間学生の経営に伴走するという機会はなかなかありません。経営の原理原則を実践の中で身に着けるにはうってつけの環境だと思います。

あとは地方との新しい関係を構築するということです。地元や地方に移住することも一つですが、今の時代には副業で関わることもできますよね。いずれにしても、地元や地域にいかにして貢献していくのかその具体的な足がかりを作って欲しいと言っています。
 
 

日本の未来に明かりを灯すために必要なこと

―今回のアナザー・ジャパンの取り組みのように、地方と都市部の両方がwin-winな関係になるようなビジネスを展開していくためには何が必要となるのでしょう

(加藤)TOKYO TORCHのビジョンを「日本を明るく、元気にする」としたのは何故かと言えば、東京駅前のこの場所で東京らしいことをするのはもちろんのこと、東京でしかできない日本全国への発信の仕方は絶対にあると考えているからです。

TOKYO TORCHはメディアではありませんが、東京だけが話題を集めたり、賑わえば良いのではなく、東京だからこそ、地方や地域の魅力を発信することで観光と同じように地方の良さを多くの方に知ってもらうことに繋がると思っています。

―なぜ東京駅前のこの場所が情報発信を担う役割を持つとお考えなのでしょうか

(加藤)東京駅自体が新幹線の発着駅であり、地方に行くにしても、地方から東京に来るにしても必ず通る場所ですし、TOKYO TORCHのある常盤橋という場所の歴史もあります。かつてここには常盤橋御門という江戸城の入り口があったところでした。常盤橋自体が江戸城の外濠にかかっていたのですが、最も外側にあった門だったんですね。

その常盤橋御門から大手門に向かうルートというのが参勤交代の正式ルートとされていたので、この場所は昔から江戸城に向かう人と出ていく人の必ず通るところでした。だからこそ、情報発信の意義のある場所でありますし、プロジェクトビジョンを「日本を明るく、元気にする」としたことの一つの理由となっています。

―安田さんはどのようにお考えでしょうか

(安田)加藤さんの回答に近しく、東京も地方も生き生きすることが大事なのだと思っています。地方のお話をすると、今回のアナザー・ジャパンでは各地方の商品を東京に出品することになりますよね。

私もいま奈良県に住んでおり色々なメーカーさんとお付き合いをさせていただいていますが、数多くのクリエイティブなものが地方から生まれてきているという実感を持っています。少し前までは東京が最先端で、地方はその後追いをするというように見られがちでしたが、今はそうではなくなってきています。地方に住む身としては、まずはそのことを多くの人に知っていただきたいですね。

アナザー・ジャパンの取り組みは広く地方との関係人口を築く新しい取り組みだと思っているので、できればTOKYO TORCHで地方の新しい魅力を知っていただいた上で、そのまま新幹線に乗って地方を見てもらいたいとも思っています。

(加藤)研修の中でも学生から「ものを売って終わりではなく、そのまま生産地をツアーする取り組みもあって良いんじゃないか」というアイディアも出ています。

確かにその通りで、買って終わりではもったいなくて、実際に赴いてもらうことでもっと関係を深くできるとは思います。アナザー・ジャパンの発展形としては、そんな旅行とセットになったようなサービスもあり得るのかもしれませんね。

(安田)そう思うとこの質問の回答はアナザー・ジャパンに参加する学生さんに回答してもらった方が良いのかもしれませんね(笑)。でも、本当に私たちが想像していなかったような新しい取り組みが生まれてくる兆しがあり、これからどんな風になるのかとてもワクワクしています。

―今回のアナザー・ジャパンは、学生にとって教育的な側面を持ちつつ、地方と都市の新しい関係を構築するような取り組みでもあります。そんなあらゆるステークホルダーに対して価値を届けられるビジネスや取り組みを推進していくには、どんな姿勢が必要になるのでしょうか

(加藤)今回ご協力いただいている中川政七商店さんをはじめとして、関係する皆さんがビジョンに共感していただいており、すぐに目に見える結果として結び付かないかもしれないけれど、長期的な視座をもって頑張っていこうと思って活動しています。やはり、ビジョンの実現に向けて長い目で前向きに取り組みを続けていくことが必要不可欠ですね。

―安田さんは、中川政七商店という会社に所属される立場として、どのようにお考えでしょうか

(安田)まず前提として、これからの時代はますます社会課題を解決していくこと自体がビジネスの大事な役割になっていくと思っています。企業にとってもそれに挑戦し続けることが企業価値を高めることに繋がると思いますし、中川政七商店としても日本の工芸を元気にするために長年取り組みを続けてきました。だからこそ色々な方が応援してくださったり、今回のように三菱地所さんからお声がけいただいたのだと思っています。

私たちはビジョンを実現するために経営をしているわけですが、良いビジョンとは社会課題解決を包含しているものだと考えていて、そこに向かって本気で取り組むことがまずは大事だと思います。

ですので、加藤さんのお話にあったように、そのビジョンを本当に信じて実現したいと思えることなら、多少うまくいかないことがあったとしてもやり抜く経営者や担当者の覚悟が求められるものなのだと思います。

一方で、そうした姿勢だけではなく戦略性も大事です。ビジョン実現のための課題をかみ砕いていったときに本当に一つのビジネスモデルとして成り立つのかも同時に考えないといけないですよね。

当社の「日本の工芸を元気にする!」というビジョンにおいても、「元気にする」とはどういう状態のことなのか社内ではかみ砕いて考えています。ものづくりの誇りを取り戻すことであり、経済的に自立できるようになること、といった風にです。そして、ものづくりの誇りを取り戻すには、ブランディングが大事になるのでは・・・など、様々に考えを深めています。
 


―ここまでありがとうございました。最後に、学生や20代の読者の皆さんに対してメッセージをお願いします

(加藤)アナザー・ジャパン自体は1期生がスタートしたばかりで、まだまだ試行錯誤を繰り返している段階ですが、今回ご応募いただいた学生の皆さんは、やりたいことが明確な方もいれば、他のインターンシップや産学連携プログラムが物足りないという方や、地方から東京に出てきて何か実現したいという想いをもった方がいたりと、想像以上に熱い想いを持っている人が多いのだなと感じました。

そうした学生の皆さんにとって、このアナザー・ジャパンというプロジェクトは本当に良い機会になっているなと感じましたし、自分が学生だったら参加してみたいと思うくらいの内容だと思っています。少しでも興味を持っていただけたなら、次回の募集の際にぜひご応募いただきたいですし、実際にオープンする店舗に来ていただくなど、アナザー・ジャパンのプロジェクトにアクセスしていただきたいですね。

(安田)アナザー・ジャパンで訴えていることそのままですが、もう一つの日本を一緒に作っていきたいです。地方にいる身として、地方と都市部の在り方や産業などにおいて大きな転換点にあると思っています。その転換点の中でこれからの日本をつくっていくのは若い世代なのではないでしょうか。そうした世の中で活躍できる人材になるために、アナザー・ジャパンはピッタリの成長機会だと思っています。

ただ、アナザー・ジャパンに限らず、新しいことにどんどん挑戦していって欲しいですね。自分の感性を大事にして、良いと思ったことに全力で挑戦する機会を20代の内に積んでおくことで、この先、色々な選択肢を見つけることが出来るようになると思います。
 

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​​​​​三菱地所株式会社
1937年設立。前身である三菱合資会社より100年以上にわたりまちづくりを担う。基本使命の「私たちはまちづくりを通じて社会に貢献します」のもと、東京丸の内地区を「世界のビジネスセンター」に育て上げた他、ランドマークタワーをはじめとした横浜みなとみらい地区、大阪梅田駅北側のうめきた地区におけるグランフロント大阪など実績多数。米国・英国・アジアの3極体制によるグローバル展開の他、世界に誇る日本の新しいシンボルとして大規模再開発「TOKYO TORCH」を進行。2021年6月30日に第一弾プロジェクトである「常盤橋タワー」が竣工している。

株式会社中川政七商店
1716年(享保元年)に創業し、高級麻織物「奈良晒(ならさらし)」を代々扱ってきた奈良の老舗。時代の変化とともに麻生地を中心とした雑貨の企画製造・販売を始め、工芸業界初のSPA(製造小売り)業態を確立。「中川政七商店」「遊中川」「日本市」などのブランドで、全国に約60の直営店を展開するほか、「日本の工芸を元気にする!」というビジョンを掲げ、合同展示会・業界特化型の経営コンサルティング・教育事業など多岐にわたり拡大している。2021年4月にはまちづくりの拠点として複合商業施設「鹿猿狐ビルヂング」を創業地・奈良に開業。日本の工芸業界を支える企業として注目を集めている。



 
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